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消える「東京」と預金の“東京一極集中”

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梅雨前線の湿った空気の影響で、雨が降ったり止んだりと湿度の高い東京です。今年の関東地方は降雨量が少なく水不足も懸念されそうだとか・・・今の内から、節水を心掛けたいですね。

さて、今週27日の日本経済新聞に、預金が地方から東京へ一極集中しているという記事がありました。そう言えば、あの「三菱東京UFJ銀行」が、2018年4月を目途に『三菱UFJ銀行』に名称を変えるようですね。

  • 1996年 旧三菱銀行と、旧東京銀行が合併
  • 2002年 旧三和銀行と、旧東海銀行が合併 UFJ銀行が経営統合
  • 2006年 三菱東京UFJ銀行となった

経営統合するたびに長くなった銀行名から、「東京」が消えるようですが、日本全体の預金は、東京への一極集中が鮮明になってきているようです。

日本経済新聞より引用

●東京都の銀行預金254兆円 2017年3月時点
なんと、1年前から12.7%増加している

●国内銀行の預金残高745兆円 対前年比:26.2%増加

●47都道府県で預金率の増加率が最も高かったのも東京

全体の34%に達し“預金の東京一極集中”が鮮明になった。

日経新聞より

背景には、高齢化が進む地方からの遺産相続に伴う預金シフトがあるようです。東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県には、日本人口の約四分の一が住んでいます。預金も人口と共に、東京へ一極集中 してきているようですね。

それに加え、見逃せないのが「タンス預金の増加」第一生命経済研究所によると、タンス預金がここ3年で三割増加し、43兆円あるという。

政府日銀のマイナス金利政策・相続税の増税等とばかり言えない、日本人の根強い“防衛心理”も大きいようですね。

金融資産は65歳以上の高齢者が半分以上を保有しているという。団塊の世代が、75歳以上になる2025年には、多くの地方が預金減少に見舞われ、お金の流動性も低下し、地銀再編も加速するだろう、との見方もあるようです。地方銀行では預金の流失阻止のため高めの金利設定や、地方の特産物を贈ったりと、「ふるさと納税」ならぬ、“ふるさと預金”が誕生する日もあり得るかも・・・!?

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