厳しい残暑とはいえ、朝夕は少しずつ涼しくなってきましたね。
野山では赤トンボが飛び交い、秋の昆虫たちのハーモニーが季節の移り変わりを感じさせてくれます。
先日、お世話になっている Y さんの中古マンション売買の残金決済が無事完了し、お食事会に招待されました(^^♪
Y さんには約20数年前にマンションをご購入いただき、それから親しいお付合いをさせて頂いております。
「住宅ローンも無事に完済し、マンションが値上がりして購入した時よりも高値で売却できたし、相続した田舎の家をリフォームして老後をのんびり暮らしたい♪」
と、いうことでした。
ここ数年、多いのが好調な中古マンション流通市場の仲介業務です。
購入した時よりもマンションが高くなっているから売却しようかな・・・ !?と、終活を考えて高値の今、売却を考える売主様が増えています。
東日本不動産流通機構の月例速報Market Watchを見ると、
首都圏中古マンション件数
(2024年6月前年同月比)
〇成約件数
6月の首都圏における中古マンション成約件数は、3,259件
前年比で、4.8%増加
13ヶ月連続で前年同月比を上回った。〇新規登録件数
6月は、15,849件と前年比で2.5%減少
5月に続いて前年同月比を下回った。
対前月比も1.9%減少〇在庫件数
6月は、44,722件と前年比で2.5%減少
5月に続いて前年同月比を下回った。
対前年比も1.9%減少した。首都圏地域別中古マンション成約件数
〇東京都
6月の東京都区部は、1,528件
前年比7.8%増加、13ヶ月連続で前年比を上回った。
多摩地区は、290件
前年比1.8%増加、6ヶ月連続で前年同月比を上回った。〇神奈川県
6月の横浜・川崎は、535件
前年比+0.4%増加、ほぼ横ばい、4ヶ月連続前年同月比を上回った。
神奈川県他は、179件
前年比4.3%減少、3ヶ月連続で前年同月比を下回った。〇埼玉県・千葉県
6月の埼玉県は、346件
前年比8.5%増加、7ヶ月連続で前年同月比を上回った。6月の千葉県は、381件
前年比5.0%増加、8ヶ月連続で前年同月比を上回った。引用元:東日本不動産流通機構Market Watch
データ分析
以上のデータからも分かるように、首都圏ではマンション建設用地の不足、建築費の上昇などで新築マンションの分譲価格が上昇し、新規分譲が限られ供給戸数が減少していて、販売価格の上昇につながっている。そのため、購入希望者がリノベーション済み中古物件へとシフトしている傾向がみられます。中古マンションの新規売却件数が減少し、在庫件数も減少して、成約件数が増加すれば売り手市場となり、成約m2単価も上昇します。高値の新築マンションよりも、好立地条件が良く割安感のある中古マンション人気が続き、これからも成約件数の増加が続くとみられます。
東日本不動産流通機構Market Watchサマリーレポートの成約m2単価を見ると、埼玉県以外は前年比で上昇が続いています。
首都圏地域別中古マンション成約m2単価
〇東京都
6月の区部は、112.50万円/m2
前年比7.3%上昇
2020年5月から、50ヶ月連続で前年同月比を上回っています。多摩地区は、55.47万円/m2
前年比7.1%上昇
12ヶ月連続で前年同月比を上回っている。〇神奈川県
6月の横浜・川崎市は、63.89万円/m2
前年比7.1%上昇
13ヶ月連続で前年同月比を上回っている。神奈川県他は、45.77万円/m2
前年比9.8%上昇
9ヶ月連続で前年同月比を上回っている。〇埼玉県・千葉県
6月の埼玉県は、42.15万円/m2
前年比-0.4%
ほぼ横ばいながら、3ヶ月ぶりに前年同月比を下回った。千葉県は、40.54万円/m2
前年比7.5%上昇
6ヶ月連続で前年同月比を上回った。
引用元:東日本不動産流通機構Market Watch
マンションは値下がりしないのか?
マンション購入希望者さんからは、「少子高齢社会だから、やがて人口が減少すれば、マンション価格は値下がりするんじゃないのかな~・・・ ?!」と、よく聞かれます。
確かに、日本の人口は緩やかに減少しています。しかし、都市集中型の生活が増えていて、働く女性が増えている昨今、通勤しながら、子育てがしやすい場所に住みたいという人が増えています。
マンションは戸建と比較すると、駅からも近く、生活しやすい立地にあり、医療施設も充実している環境にありますから、都内のマンションは老若男女問わず人気があります。円安の影響や海外観光客や海外投資家のニーズもあり、都市部集中型の生活スタイルが続く限り、都内の中古マンション市場の人気はまだ続くでしょう!!