街中にクリスマスツリーがやイルミネーションが飾られる季節になりました。
クリスマス商戦も始まり、つい財布のヒヒもゆるくなってくる季節ですね。
このところ、日本ではコロナ感染者数が沈静化していますが、
ヨーロッパ諸国や韓国では、また一段と感染者数が激増しているようですね。
南アフリカ変異株「オミクロン株」は、これまでの「デルタ株」よりはるかに強く
ワクチンが効かない可能性があるとも言われています。
クリスマスシーズンを控えヨーロッパ諸国の感染拡大も深刻です。
日本国内でも、来年1月~2月にかけてコロナ感染第6波が予測され、
予断を許さない状況です。
そんな状況下で不動産市場動向にも大きな変化が見えています。
コロナ禍で生活様式や働き方が大きく変化し、住まい選びも多様化しているようです。
コロナ禍でもマンション価格はバブル期よりも値上がりし右肩上がりに伸びています。
マンション市場
首都圏の新築マンションは発売すれば、すぐに完売する、
マンションデべロッパーは供給調整しながら販売している、
という売り手市場の状況がつづいています。
コロナ禍にあって生活や通勤に便利なマンションを買い求める人が多いようです。
東日本不動産流通機構の月例速報 Market Watchサマリーレポート10月度を見ると、
中古マンション市場の動向
引用元:東日本流通機構10月度月例速報
成約件数
●成約件数は減少しているものの、成約m2単価は前年同月比:7.9%上昇し、20年5月から18ヶ月連続上回った。
●成約価格は前年同月比:6.5%上昇し、20年6月から17ヶ月連続して前年同月比を上回っている。
●専有面積は対前年比で、1.4%縮小した。
成約価格
首都圏地域別中古マンション成約m2単価
地域 | 成約m2単価 | 前年同月比 | 備考 |
---|---|---|---|
都区部 | 90.41万円 | 9.8%上昇 | 20年5月から18ヶ月連続で上回った |
多摩 | 46.02万円 | 5.0%上昇 | 8ヶ月連続で前年同月比を上回った |
横浜、川崎市 | 52.98万円 | 8.9%上昇 | 20年6月から17ヶ月連続で前年同月比を上回っている |
神奈川県他 | 34.69万円 | 6.5%上昇 | 11ヶ月連続で前年同月比を上回っている |
埼玉県 | 37.30万円 | 13.7%上昇 | 17ヶ月連続で前年同月比を上回っている |
千葉県 | 34.46万円 | 17.3%上昇 | 15ヶ月連続で前年同月比を上回っている |
戸建住宅市場
コロナ禍でのテレワークの広まり、自宅で過ごす時間が多くなり、
独立した仕事部屋のある戸建住宅を求める人が多くなっているようです。
新築戸建住宅市場は在庫不足の状況が続き、
用地取得担当者は高値を承知で仕入れしているようで、
それでも建築確認申請取得して販売すれば完売しているようです。
東日本不動産流通機構月例速報10月度を見ると、
中古住宅市場の動向
引用元:東日本流通機構10月度月例速報
成約件数
地域 | 件数 | 前年比 | 備考 |
---|---|---|---|
東京都区部 | 228件 | 1.8%増 | 多摩 | 185件 | 14.2%増 | 3ヶ月ぶりに前年同月比を上回った | 横浜、川崎市 | 177件 | 20.6%減 | 3ヶ月連続で前年同月比を下回った | 神奈川県他 | 139件 | 9.7%減 | 3ヶ月連続で前年同月比を下回った | 埼玉県 | 280件 | 7.7%増 | 9月に続いて前年同月比を上回った | 千葉県 | 231件 | 16.6%減 | 5ヶ月連続で前年同月比を下回った |
成約価格】
成約価格はすべての地域が前年比で上昇が続いている
地域 | 価格 | 前年比 | 備考 |
---|---|---|---|
東京都区部 | 5,926万円/戸 | 11.8%上昇 | 9月に続いて前年同月比を上回った | 多摩 | 3,513万円/戸 | 13.2% | 5ヶ月連続で前年同月比を上回った | 横浜、川崎市 | 4,343万円/戸 | 13.3%上昇 | 8ヶ月連続で前年同月比を上回った | 神奈川県他 | 3,202万円/戸 | 13.5%上昇 | 4ヶ月連続で前年同月比を上回った | 埼玉県 | 2,395万円/戸 | 13.6%上昇 | 11ヶ月連続で前年同月比を上回った | 千葉県 | 2.357万円/戸 | 20.5%上昇 | 8ヶ月連続で前年同月比を上回った |
コロナ禍で大きく落ち込んだ日本経済
業績回復が著しい業種と低迷が続く業種と明暗が分かれているようです。
苦境に陥った企業が保有する不動産を手放す動きも加速しているようです。
- 電通グループ本社ビル売却
- JTB本社ビル売却
- 東急オフィスビル売却
- HIS本社オフィス売却
- 近鉄グループHDホテル売却
- 西武HDホテル売却
不動産売却を公表する企業は今後も増加する見通しのようです。
日本の低金利政策と、
アフターコロナを見据えた海外ファンドマネーが
割安感のある日本の不動産市場に
目を光らせ取得攻勢をかけはじめているようです。
終息が見えない新型コロナウィルス感染拡大と
長引く超低金利政策で
行き場を探し求める富裕層のお金が
不動産市場にも大きな変化をもたらしています。