枯葉の舞い散る季節となりました。
街中では、
趣向を凝らしたイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、
商店街ではクリスマスソングが流れ、
歳末商戦でお買い物をしているご家族の姿が多く見られるシーズンですね。
会社にはカレンダー配りのお客様やお歳暮が届いたりと、
師走を迎え何かと気ぜわしい季節です。
今年は諸物価が著しく値上がりした年でしたね。
消費者物価指数も30年ぶりの3%の上昇で、
食料品やエネルギー関連の値上がりが目立ちました。
物価上昇のあおりを受けて、
不動産市場でも値上がりが続いています。
新築マンション
10月の首都圏新築マンション価格平均6,787万円/戸 でした。
10月の新築マンション平均価格(前年同月比)
地区 平均価格 前年比 東京23区 9,365万円 10.8%上昇 神奈川 5,913万円 15.9%上昇 千葉 4,497万円 4.9%上昇 埼玉 4,855万円 3.3%上昇 引用元:不動産経済研究所
中古マンション
一方、中古マンション市場も同様に値上がりしており、
前年同月比で成約平米単価は、30ヶ月連続で上昇、
在庫平米単価は、57ヶ月連続で上昇しています。
引用元:東日本レインズ Market Watch サマリーレポート
10月の首都圏中古マンション成約
平米単価69.40万円/平米
前年比14.7%上昇
地区 | 平米単価 | 前年比 | 備考 |
東京都区部 | 103.11万円 | 14.0%上昇 | 30ヶ月連続 |
多摩地区 | 52.33万円 | 13.8%上昇 | 20ヶ月連続 |
横浜・川崎 | 56.64万円 | 6.09%上昇 | 29ヶ月連続 |
神奈川ほか | 38.00万円 | 9.06%上昇 | 23ヶ月連続 |
埼玉 | 39.99万円 | 7.2%上昇 | 27ヶ月連続 |
千葉 | 36.03万円 | 4.6%上昇 | 27ヶ月連続 |
首都圏を中心に高止まりが続いているマンション市場
長引く日銀のゼロ金利政策、
コロナ禍により始まった在宅勤務・リモートワークが普及してから、
マンション市場は上昇し続けています。
東日本レインズのマーケットウォッチを見ても分かるように、
中古マンション市場はコロナ禍が始まり、
リモートワーク、在宅勤務が始まってから、
東京都区部では前年比が
30ケ月連続上昇し続けています。
その理由が、ゼロ金利政策・リモートワーク・資材不足・円安でしょうね。
長引く日銀の低金利政策で高収入のパワーカップルや賢明な独身女性が、
利便性の高い好立地のマンションを購入しているようです。
新築マンションは新規販売すれば、即日完売が続き、
各マンションデベロッパー用地仕入れ担当者は、
建設用地を競争して高値で仕込みしているのが現状です。
それに加えて、
長引く日銀のゼロ金利政策、
企業の在宅勤務・リモートワークの推奨、
中国のゼロコロナ政策による都市封鎖、
今年2月からロシアのウクライナ侵攻が始まり、
建築資材の輸入が遅れ、品不足・高騰等もあり、
マンション価格は高止まりしています。
これからもマンション価格は高い水準で推移して行くと予想されますね。
一方、
この一年間で円安が急激に進んだことで、
海外の投資家たちが割安感のある日本の不動産市場に注目している動きもあります。
上昇しているマンション価格ですが、
海外の投資家から見れば、円安の為替効果で、
日本の不動産価格は割安感があり、お買い得物件となっているようです。
アメリカの投資ファンドが、セブン&アイ ホールディングスから、
百貨店大手のそごう・西武を買収する契約を締結したのもその一例でしょうね。
つまり、
それだけ東京の不動産価格は、
海外のニューヨーク、ロンドン等々から見れば、
利回りが高く、割安感があり、
安全な収益物件ということでしょうね。
経済情勢が、
金利上昇局面、適切な資材供給、円高傾向に動けば、
高値安定のマンション市況にも変化がみられるでしょう。