連日猛暑日が続いています。
今年の酷残暑は一体、いつまで続くのでしょうか。
それでも夕方になると、秋の虫達の鳴き声が聞こえ始めました。
情緒風情たっぷりだった日本の春夏秋冬もなくなり、
地球沸騰化の影響から、春と秋が短くなり四季から二季になりつつあります。
台風も数年前まではフィリピン沖で発生していましたが、
今年は太平洋南沖で発生し数日後には、
日本列島を直撃するようになりましたね。
最近、ゴルフに行くときに仲間達と相乗りして行くことが多くあります。
ゴルフ場に行く途中で、高速道路I.C付近に差し掛かると、
やたらと目に入ってくるのが建設中の“物流施設”です。
先日、相乗りしたゴルフ仲間達と車内で“物流施設”の話で盛り上がりました。
盛り上がった“物流施設”の話を要約すると以下のような内容です。
コロナ禍で外出規制が始まり、
買物も外食も、ネット上での取引が急速に伸びました。
ネット通販、ネットショッピング、等々の
電子商取引:EC(Electronic Commerce)の拡大で荷物量が増加して、
“物流施設”が不足した背景がありました。
そこに目を付けたのが大手不動産会社で、
関東一円の高速道路I.C付近の街道に面したまとまった土地を競争で仕入れして、
“物流施設”を相次いで建設し機関投資家、ファンド、リート会社に転売する訳です。
EC拡大で荷物量が増加し、“物流施設”も大型化してきました。
2020年頃から首都圏では“物流施設”の開発ラッシュが加速し、
コロナ禍でも安定稼働していた“物流施設”への加熱した投資が始まりました。
首都圏だけで、2023年以降に建設される“大型物流施設”は、
少なくとも36ヶ所で延床面積:300万m2相当あり、
3年前の2倍に増加しているらしいです。
中でも、トラック輸送の利便性から首都圏中央連絡自動車道(圏央道)沿線が
人気があり、各I.C周辺の土地価格は上昇しているようです。
写真はイメージで本文とは無関係です。
「物流の2024年問題」を控えて、
“物流施設”の機械化、ロボット化、システム化や長距離トラックの中継地としての役割など、最近の傾向としては一段と“物流施設”の大型化、システム化が進んでいるようです。
入出荷時間をずらすシステム事前予約システムの導入や、
検品・伝票の照合時間を短縮するシステムなど、
保管や運搬、仕分作業などにおいて様々な機器や物流ロボットが活用されているそうです。
業務の自動化以外にも、施設内ラウンジにコンビニ店を誘致したり、
Wi-Fiを完備するなど、長距離トラックドライバーへの働き方改革にも
配慮している“物流施設”がトレンドになっているようです。
首都圏での新設が相次いでいる“物流施設”ですが、
用地の取得競争が激化しており、建設コストも高止まりしており、
“物流施設”の供給も増えており、
諸条件の悪い“物流施設”では空室も出始めているようです。
これまでは竣工前にテナントが決まっていた物件が大半でしたが、
今やフリーレントや賃料の値下げも始まっているようです。
“物流施設”のニーズは堅調のようですが、
大型トラックの出入りの便利な大型施設、
システム化された先進施設への人気が集まり、
“物流施設”も選別化される時代になってきたそうです。
不動産投資は、
市場調査と需給バランスを考慮して、
利便性の高い好立地と、
テナント入居者さんの立場になって、
最新の設備仕様の設置を最優先するのが重要な時代ですね。